ザハール・マーイ (Zakhar May)
ザハール・マーイはニューロシアンウェーブを代表するミュジーシャンである。
「ロシアンロックの王道」、「メインストリーム外れ」など様々なレッテルが貼られているが、実際のところ、彼の持っている症状は 1 つだけ ― 本物の才能である。
ロシアで有名なミュジーシャン、チージュやゼムフィーラと肩を並べる彼はトップスター症やうぬぼれ病といった病気とは全く以って無縁だ。 彼はあらゆる楽器を使いこなせ、
ヴォーカリストとしてのポテンシャルに恵められているというだけではなく、賢明で俊敏な鋭い頭脳の持ち主でもある。同時に、彼は素晴らしく饒舌でもあり、クラブやライブハウスに最も適したミュジーシャンだといえる。ステージ上の彼と知的なコミュニケーションを交わすことは感動的だ。だが驚くべきは、彼が聴衆との会話を楽しんでいるということだ。
彼の放つセリフの一言一言はいつも聴衆から好評だし、彼が歌い始めれば自然と合唱が始まる。ザハールのライブでは聴くだけでなく声を放って参加することが常識同然だ。
人生経験なくして面白いミュジーシャンや人間にはなれない。ザハール・マーイはこの経験を持っている。1969年にハリコフ市、ウクライナ(旧ソ連)に生まれ、タルトゥー大学(タルトゥー市、エストニア)に在籍後、両親とアメリカに亡命、アメリカで 15 年を過ごした。
彼の歌「俺は全てを叩き出す」は 2002年にロシアで大ブレーク、 1995 年にアマチュア録音されたヴァージョンのままであるにもかかわらず、ラジオチャートのベスト 12 にランクインした。
しかし、百聞は一見にしかず。彼について読むより一度彼を聴いた方が良い。ザハール・マーイの作品は他者には真似が出来ない。
写真: Sebastian Kamyshenko
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